海外M&Aにおける設備DDの難しさと工場評価のポイント
海外企業の買収を検討する際、財務・法務・税務といったデューデリジェンスは確立されたプロセスとして実施できる一方で、「海外工場の設備の実態が把握できない」という課題を抱える企業のご担当者様のお悩みをよく耳にします。
設備の状態や今後の投資負担は、買収後の生産体制やPMIに大きく影響しますが、
海外工場の場合は、文化・管理基準・保守水準の違いから把握が難しい領域です。
「海外工場の設備がどの程度使える状態なのか分からない」
「メンテナンス基準や管理レベルが国ごとに異なるため判断が難しい」
「現地の設備台帳が実態と一致しているか不安」
「機械の残存寿命や今後必要となるCAPEXが見えない」
海外の製造現場は、言語は勿論のこと日本とは文化・習慣・保守方法が異なることも多く、
“工場の中身”を把握することが最も難しい領域 と言えます。
しかし、この部分は買収後の生産安定性、品質管理、追加投資の必要性に直結するため、事前の確認が不可欠です。
海外設備DDで発生しがちな課題
日本企業が海外工場を評価する際、次のような課題に直面するケースが多くあります:
設備の稼働状況・コンディションが定量的につかめない
メンテナンス記録が十分でない、または形式がバラバラ
設備台帳と現物に乖離がある
帳簿価額と実際の設備価値・残存寿命に大きな差がある
今後必要となる設備更新投資(CAPEX)が予測できない
陳腐化リスクの判断が難しい
財務DDだけでは見えない「現場の実態」が、PMIや事業計画に大きな影響を与える可能性があります。
Phantom Asset Valuationが提供するサポート
当社は、クロスボーダーM&Aにおける設備デューデリジェンスおよび機械設備評価を日本企業・海外企業の双方に提供しており、国内外の工場・設備調査に強みを持っています。
海外の現地工場に赴き、以下の観点で評価・調査を行います:
■ 設備の現況把握
・稼働状況、稼働率
・摩耗状態、保守レベル
・設備の信頼性、停止リスク
■ 台帳と現物の照合
・未記載・除却済み設備の特定
・記録の正確性の検証
■ 残存耐用年数の推定
・技術陳腐化も含めた実務的な耐用年数
・更新タイミングの見極め
■ 今後のCAPEX予測
・短期〜中長期で必要となる設備更新投資の予測
・事業計画・PMI計画への反映
これらの結果を、日本企業が判断しやすい形で報告書を作成し、財務DD、事業計画、PMI準備などに直接活用いただけます。
海外工場の「中身」が見えることで、買収リスクが大幅に低減
設備DDを行うことで、以下のようなメリットがあります:
想定外の早期設備更新コストを防げる
生産ラインのボトルネックを事前に把握できる
品質リスクや稼働停止リスクの有無を確認できる
複数工場がある場合の統合方針が立てやすくなる
買収後の事業計画・投資計画の精度が高まる
「現場で何が起きているか」を知ることは、海外M&Aにおいて大きな武器になります。
最後に
海外企業の買収では、財務や商流だけでなく、現地設備の実態把握が成功の鍵となります。
海外の設備DDに不安がある場合、ぜひお気軽にご相談ください。
日本企業の海外M&Aにおける設備DD・機械設備評価を、確かな専門性でサポートいたします。
